ザハ・ハディド・アーキテクツ＆アーキ・アジェンダ制作のメタバース：メトロトピア

ザハ・ハディド・アーキテクツ＆アーキ・アジェンダ制作のメタバース：メトロトピア

ザハ・ハディド・アーキテクツ＆アーキ・アジェンダ制作のメタバース：メトロトピアのYoutube

英国の建築スタジオ、ザハ・ハディド・アーキテクツは、人々が暗号通貨で土地の区画を購入し、アバターとしてデジタルの建物に入ることができる「サイバー都市」をメタバースに作ったとDezeenも伝えている。

リベルランド・メタバースと名付けられたこの仮想都市は、チェコの政治家ヴィート・ジェドリチュカ(Vít Jedlička)が主張するクロアチアとセルビアにまたがる小国「リベルランド自由共和国」をベースにしている。

ザハ・ハディド・アーキテクツの代表であるパトリック・シューマッハーは、「リベルランドのメタバースは、リベルランドを自由主義的な小国として発展させるためのものですが、それ自体が自由なバーチャルリアリティの領域としても機能します」と説明する。

「急成長しているウェブ3.0業界におけるネットワーキングとコラボレーションの場となり、メタバース開発者のためのメタバース、そして暗号のエコシステム全体となることを目指しています」と彼はDezeenに語ったと。

Mytaverse

Mytaverseは、3D環境を構築するクラウドベースのプラットフォームだ。

サイバー都市暗号インキュベーター」の中に入ると、ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した市庁舎、広場、展示センターなどの建物を訪れることができる。

ザハ・ハディド・アーキテクツは、曲線的でしなやかなフォルムと丸みを帯びた角を持つ典型的なスタイルですべての建物をデザインした。しかし、多くの建物は地面から支持されていない要素を持っている。これは現実世界では重力によって不可能なことだ。

リベルランド

都市の中心である市庁舎には、建物をぐるりと囲むようにテラス状の歩道が設けられている。内部にはベンチが馬蹄形に配置され、壁にはリベルランドの国旗が掲げられているのが見える。

ウェブサイトによると、水に囲まれたこのバーチャル・キャンパスは、「暗号プロジェクト、暗号企業、暗号イベントのネットワーキング・ハブ」として利用される。

また、人々は土地を購入し、仮想都市でビジネスを立ち上げることができ、そうすれば、物理的なリベルランドにも出資することになる。
シューマッハーは、建築の形状を生成するのに使われるコンピューターソフトウェアの一種であるパラメトリシズムを使ってこの都市をデザインした。

仮想空間には都市計画の制限がないため、メタバースはパラメトリック・デザインの触媒として機能すると彼は考えている。

メタバースにおける仮想市庁舎とパラメトリシズム

「バーチャル環境の主な利点は、グローバルなアクセシビリティと、適応的でパラメトリックな可鍛性です」とシューマッハは主張する。

「差別化され、進化し、複数のオーナーが存在する都市フィールドという考え方に最も適合する建築・都市のパラダイムはパラメトリシズムである。

「従って、メタヴァースの発展がパラメトリシズムを後押しすることになるだろう。

リベルランドのデジタルビルの内装

アバターが集まって暗号化プロジェクトに取り組むことができる
シューマッハによれば、リベルランドのメタバースは、マイクロネーションが最終的に物理的な存在となるためのテンプレートとなる可能性があるという。

「私たちのメタバース構想は、現実的なデザインとフォトリアリスティック・レンダリングに基づいています。

「私たちは、少なくともメタバース開発の初期段階では、これによって、都市のアナロジーを最大限に活用し、オリエンテーション、道案内、微妙な美的社会的雰囲気や状況の読み取りに関して、私たちが生来持っている、あるいは学習した直感的な認知能力を活用できると考えています」と彼は続けた。

「私たちのサイバー都市構想におけるこのリアリズムは、デザインされたメタバース空間を、後に物理的なリバーランドで、好きなように実現することも可能にしています」。

白く曲線的なデジタルビルの内部

電子居住者もリベルランド・メタバースの土地を購入できる
リベルランド共和国は、国連などの国際機関に承認されていない非公式国家である。

リベルランドはクロアチアとセルビアの間に位置し、2015年4月13日にJedličkaが国として宣言するまで、未開拓で無人の土地でした。

現在では、独自のコミュニティ、国旗、紋章、国歌、リベルランド・メリットと呼ばれる暗号通貨が存在する。

仮想都市の建物内にいる白いアバター

建築家たちは、この都市が暗号経済を促進することを望んでいる。
シューマッハーは、インターネットの未来はメタバースだと考えているが、物理的な空間は常に仮想的な空間と共存し、両世界の融合は今後も強まっていくと主張している。

「私たちが肉体を持っている限り、物理的な環境が必要です。「バーチャルな環境は物理的な環境と同じくらいリアルであり、社会的な現実はこの溝を越えてシームレスに存在し、継続する。

「バーチャルな環境と物理的な環境は、理想的には一緒にデザインされる」と彼は付け加えた。

建築スタジオは、仮想の建物を建設するために、ますますメタバースに目を向けている。デンマークの建築スタジオBIGは最近、メディア企業Vice Media Groupのためにメタバース内のバーチャルオフィスを完成させた。

また、建築・インテリアデザインスタジオのRoarは、新しいデジタルショールーム用の土地を購入した。